平成9年に竣工した駿、優吟醸蔵です。
(人)待鳥好美杜氏以下優秀なスタッフ
(米)毎年全国各地から厳選し使用している山田錦をはじめとする酒造好適米
(水)酒造りに大変適している耳納山系伏流水
の3つをここに集結、共働(コラボレーション)することで常に最高の酒質となるよう、こだわりを持ち続けております。
待鳥好美杜氏(柳川杜氏)です。普段はとても優しい雰囲気で、にこやかな方なのですが、いざ造りに入るとピリッとした雰囲気が出て、とても頼もしく格好良いです。いそのさわ以前から多くの鑑評会受賞暦があり匠の技、経験が冴えています。待鳥杜氏の酒造りのコンセプトは、麹さえちゃんと造ればあとは手間を掛け過ぎないほうが良い、良いモロミはどうして欲しいか教えてくれる、ということです。格好いいですね。私(管理人)もこういうことが言える人間になりたいです。まさに達人の域に達しておられます。駿、優が敢えて吟醸造りに集中している理由は、品質本位に考え、待鳥杜氏の最も得意な領域で安定した酒質を提供するためでもあります。昔から酒造りは、一麹、二モト、三造り(モロミ)と言われていますが、本当は、一ヒト、二人、三にひと、と言っても過言ではない位重要な要素なのです。
 駿、優に使用する米は全国各地から厳選し、常に価格と品質のバランスを考慮しながら最良のもの取捨選択して使い分けております。吟醸酒のための米のメインブランドである山田錦は主に兵庫県、福岡県から、五百万石は主に福井県、石川県、新潟県から、美山錦は主に秋田県から、雄町は主に岡山県から、レイホウは福岡県から、そして愛山は兵庫県から、というようにあまり産地は固定せず、それぞれ品質を見極めながら使用しています。米は農産物ですから土地、気候の影響は勿論受け易いのですが、それにもまして品質を決定付ける重要な要素はここでも人である、ということです。同じ地域で作られた山田錦であっても実は農家によって相当品質に開きがあるということをご存知の方は少ないと思います。私どもは、産地で拘る方法ではなくて、米の状態をそのまま判断して選択するのが重要だと考えております。なお、愛山については兵庫県で作られている極めて希少な幻のお米であり、このお米だけは特に「優」と名付けて別格の扱いをしております。
 浮羽吟醸蔵で使用する水は、全て地下50メートルから汲み上げた耳納山系伏流水で、その豊富な水量と類い稀な水質は、まさに酒造りのための水と言いたくなる程の最適な水です。気曝法により僅かな含有量の鉄分をほぼ完全に除いてある他は殆ど手を掛けずにそのまま仕込水として使用できます。除鉄するのは酒造りにとって鉄分は極端に嫌われる成分であるからであり、飲用であれば何もせずに十分そのまま使用できます。水質は軟水と硬水の丁度中間の硬さで、飲んでも美味しい水です。なお、浮羽吟醸蔵から僅か3キロ程東(山側)に行くと同じ水系で、日本名水百選に選ばれた清水寺(せいすいじ)境内の清水湧水があり、毎日たくさんの人がその水を汲みに訪れており、この水質の素晴らしさを物語っています。



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