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(わいけーさんじゅうご)1990年頃の鑑評会では、Y=山田錦、K=協会9号酵母、35=精米歩合35%のスペックで醸された酒が軒並み上位入賞を果たした。一時はYK35でないと入賞は出来ないとまで言われた程である。しかし、日本酒の世界、消費者は馬鹿ではない。画一化して「平家でなければ人に非ず」のような言い方をされればかならず反動や嗜好の飽きが来るのは目に見えており、この傾向に相当な批判が集中した時もあった。
現在の清酒の世界は決してYK35至上主義のようなことにはなっておらず、飽くまでも色々ある清酒のバリエーションの中の1カテゴリーという位置づけに納まっている。精米歩合60%の五百万石の協会9号以外の酵母で醸された酒がブレークしたなどという現象も良く見られる。もちろん大吟醸クラスではいまだにYK35のファンが付いているのでこれがなくなることはないはずだが、今はむしろ低精白の酒への好みのシフトが見られる。こうして清酒も多様化して、本醸造、純米クラスで美味しいお酒が本当に増えたのは歓迎すべきことだと思う。
ところで、現在の鑑評会はというと、YK35ではむしろおとなし過ぎて金賞は取れないことが多い。アルプス酵母のもっと上を行くウルトラど派手バイオ酵母などを使用した化粧水のような飲めない出品酒に時々出会うことがあるのだが、ため息が出るとともに、むしろイソアミル系の大人しくさえ感じる昔のYK35が懐かしいなぁと思うのです。(私は、上手に造ったYK35は実は好きだったりします。あくまでも”上手”というのが条件ではありますが。)
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